くいしばりに伴う朝型頭痛に対する多面的評価と介入
2026年2月8日
執筆者: 八木原新一

くいしばりは歯の問題として知られることが多いが、実際には頭痛や首・肩のこりなど、さまざまな不調に関係している。特に、朝起きたときに強く出る頭痛は日中の生活習慣や心の状態とも深く関わっている。
本稿ではデスクワークが多い生活を想定し、身体の使い方と心理的な要因の両面から、くいしばりと朝の頭痛について整理する。

身体の面から見た原因
朝に起こる頭痛の多くは、寝ている間のくいしばりが関係している。眠っている間にあごやこめかみの筋肉が長時間緊張すると、筋肉に疲れがたまり、起きたときに頭が重く感じたり、締めつけられるような痛みが出やすくなる。

また、首の動きが悪くなったり、頭が前に出た姿勢が続いたりすると、あご周りの筋肉にも余計な負担がかかる。長時間のデスクワークや、合わない枕で寝ていることは、こうした状態を助長し、くいしばりや頭痛を起こしやすくする。
咀嚼筋の過緊張によって頸椎のスムーズな動きが取りにくくなると言える。

心の状態との関係
くいしばりは、身体だけでなく心の緊張とも強く関係している。仕事や人間関係によるストレスが続くと、体は常に緊張した状態になり、リラックスしにくくなる。その結果、寝ている間も身体が休まらず、無意識のうちに歯を食いしばることがある。
特に、責任感が強い人や、我慢することが多い人は、気持ちの緊張を身体にため込みやすい。そのはけ口として、眠っている間のくいしばりという形で表れることもある。

性格や行動の影響もある。几帳面で完璧を目指す傾向のある人は、日中も無意識に歯を軽く接触させていることが多い。このような癖が積み重なると、夜間のくいしばりが起こりやすくなり、朝の頭痛につながると考えられる。
つまり、朝の頭痛は、単なる寝不足や筋肉の疲れではなく、日中の考え方や行動のクセが身体に現れた結果とも言える。

対処の考え方
こめかみやあごの周りをほぐしたり、首の動きを整えたりすることは、痛みを和らげる助けになる。しかし、それだけでは一時的な改善にとどまり、再発することも少なくない。
そのため、歯科でのマウスピースの使用、正しい姿勢を意識すること、日中の歯の接触を減らす工夫に加え、呼吸を整えることや、心理的治療、睡眠環境を見直すことが重要である。さらに、ストレスを自覚し、力を抜く時間を意識的につくることも、くいしばりの予防につながる。

くいしばりによる朝の頭痛は、あごや首の問題だけでなく心の緊張や生活習慣が重なって起こるものである。心と身体のケアと同時に日常の過ごし方や自身の心の状態を見直すことが症状の改善と再発防止に役立つのである。

執筆者プロフィール
八木原 新一 Shinichi Yagihara
体軸研究所 代表

大手整体グループ本店院長を経て、とても安全で効果のある「操体法」と出会い、2022年に姿勢矯正専門整体院「体軸研究所」を茅ヶ崎市で立ち上げ、姿勢矯正專門整体院として運営

セラピスト14年セッション経験20,000件以上経験し、・猫背・姿勢矯正・側弯症 ・産後・ボディメイク・不妊症・顔の歪み・関節痛等の患者さんの悩みに対応しながら、趣味のサーフィンとスケートボードで本人も呼吸法と体軸の大切さを日々探究中

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