○初淡路島
淡路島への行き方は、車で高速を使って910円以上かけて渡る方法と、新神戸、三宮、舞子の各駅を経由する高速バスで片道1050円かけて岩屋などで降りる方法がありますが、断然、明石港から出るジェノバラインのフェリーで行くことをお勧めします。フェリー往復と淡路島北部のバスの乗り放題チケット一日券が1540円、通常価格の3割引とあります。2日券が2000円、こうなると、何割引きかようわからん。と関西弁にちょっとかぶれてみました。
ジェノバラインは、明石駅から徒歩10分、明石港から1時間に1本、海の上を揺れることなく進む高速艇で、明石大橋の下をくぐる20分です。2回の甲板にも椅子があって、風と眺めが最高です。あとで紹介する、野島断層の展示してある、北淡震災記念公園へは、岩屋港から、1時間に一本のバスに乗って海岸べりを反時計回りのバスで20分乗ると着きます。
○大会の話題を1つ
10月26日から27日にかけて行われた大会の最後の方で、「その人らしく生ききるを支える地域に」という題で、秋山正子さんがお話しされました。
秋山さんは都会の限界集落、人口の半分以上が高齢者の戸山団地で2007年、この町で最期まで暮らし続けるためにという市民公開講座をしました。声を上げたら、よりよく生きるために住民自らが一緒に考えるようになったといいます。その翌年、街の中にも保健室があったらいいなという思いから、マギーズキャンサーケアリングセンターを真似た、暮らしの保健室を始めたのだそうです。
そこでは、
○救急車を安易に呼ばない。
○医療、介護に強く依存しない。
○そのための、地域で支える仕組み作りをされて来ました。
本人や家族などが、看取りのことを想像できて、家で看取ると言われるならいい。そうでなければ家で看取りはしない方が良い。
また、病院や介護業者から言われるがまま、医療や介護への依存度を高くしないこと。医療介護を重装備にしないことが大事だと言われます。
このまま家で過ごしたい。と思う人は増えています。悪くなることがわかっていても、最期まで、その人に合わせた良いケアをしてもらえるなら家で過ごすことが可能だと。ただ想像がつかないほど、看取りビジネスが増えているので要注意だと警鐘を鳴らしました。
暮らしの保健室をやっていて、相談があったものに、こんなのがあります。胃に穴を開けるとしか言わない医師がいて怖いと相談があり、患者家族と共に医師のところに行って聞いたら、将来的には胃瘻をあけるかもしれないことを予告していただけでした。
このように、患者家族の理解を進めることに通院時から関わる相談機関が必要です。さらに、介護保険を申請すると、いろいろなサービスの人たちが、これでもかと家に来るので、その前に相談できる場所が必要と言われていました。
○野島断層
阪神淡路大震災は今から29年前、1995年の1月17日に起こりましたが、この地震は、淡路島にある活断層の、野島断層が動いたことにより起き、断層による地面のズレは淡路市内に10kmにわたって現れたそうです。
この国指定天然記念物の野島断層をそのまま屋内で50メートル分ほど保存されている、北淡震災記念公園を見に行ってきました。
野島断層の標本展示室には、50センチずれた断層そのものと、トレンチといって、二つの違う地層がくっきり50センチずれている断面を見ることができます。
地震断層が横切る民家もそのまま展示していて、どうしてこの家が崩れなかったかの説明があります。
大人の利用料は730円と高めですが、見応えはあると思いました。
○その他
パソナの本社が移り、若い人向けの洒落たカフェや、レストラン、夕陽を楽しめるスポットができていて、淡路島はだいぶ変わったと言われました。次回は、ジェノバラインにオートバイを載せて、渦潮を見に行けたらいいなと思っています。