心から知ってほしい呼吸法の素晴らしさ
深い呼吸にハマりだしたあの頃、20年前の事であるがあれは忘れもしない
腰椎椎間板症候群と診断されて腰痛と脚の痺れで苦痛の毎日
あの日あまりにも辛すぎて、ついには不思議と深い呼吸をし始めたのだ。
あぐらをかいて楽に座りまっすぐなろうそくの火を見つめ、自身の背骨をリンクさせた。
続けていくうちに呼吸が深まり息を吐ききっても吸わずにいられるあの静かな時間
感覚が研ぎ澄まされて背骨のS字カーブ(生理的湾曲)が強まった感覚がただただ気持ちが良い。
とてつもない満足感とともに終え、まさにトランス状態を覚えた。ゾーンに入る感覚。鳥が止まってもおかしくない静かな心の領域。
その感覚に到達するまでに約2時間、それは習慣化し2年間毎日続いた。
次第に身体に変化が現れ、やがて痛みや痺れが無くなった。
その後レントゲンで健常な腰椎が映し出されていたのは言うまでもない。
このような形で初めて呼吸法を学び、自らの力で“体幹の強さとメンタルの安定”を取り戻した。
それこそが腹式呼吸。
座っていても寝ていても楽な姿勢で行える簡単なもの。
老若男女誰にでもお勧めの呼吸法なのである。
腹式呼吸ができない方
☆仰向けで寝て腹の上に座布団などの少し重みのあるものを乗せ、吸う息でそれを持ち上げる意識、この時胸は動かない。
吐く息で最後の最後まで吐く。最後まで吐ききるのがコツ。
☆和装。腹に帯を締める際にフェイスタオルなどを挟み込むと下腹を膨らましやすい。
どちらも、吸う息に抵抗をかける事で横隔膜への意識を容易にしていくものである。
呼吸法は終わりのない修行、鍛錬あるのみ。