湘南のプロサーファーとして生きる 〜波と共に、今を生きる〜
2025年8月22日
執筆者: 金尾玲生

こんにちは。湘南を拠点にプロサーファーとして活動している金尾玲生(かなお・れお)です。
このコラムでは、僕自身のこと、そしてサーフィンと共に歩んできたライフスタイルについて、少しお話しさせてください。
サーフィンと出会ったのは、僕がまだ2歳の頃。
サーファーだった父と、海が大好きな母の影響で、気がつけば海は当たり前の存在になっていました。都会で育つ子どもたちにとっての遊び場が公園だとしたら、僕にとってのそれは“海”でした。
生まれ育った湘南の海は、最高の遊び場であり、同時に多くを学ばせてくれる“先生”のような存在でもありました。
毎日潮の香りを感じながら海に向かい、波と戯れる。
そのうち、波のリズムや風の音、肌に触れる水の感触を全身で受け止めるようになり、自然と一体になっていく感覚がごく自然なものになっていきました。

サーフィンって、ただ波に乗るだけのスポーツじゃないんです。
相手は常に変化し続ける自然。だからこそ、“今、この瞬間”に意識を集中させる必要があります。波は一度として同じ形ではやってこない。予測も計算も効かないその不確かさを受け入れ、心と体を研ぎ澄ませて、ただ今を感じる。
それはまさに、「今を生きる」ことの繰り返しなんです。

プロを目指すようになってからは、競技としてのサーフィンにも真剣に向き合うようになりました。結果を出すこと、勝ちにこだわることは当然大切。でも、それだけではない。
僕にとってサーフィンは、自分の内側と向き合い続ける“道”でもあると感じています。
湘南という土地は、四季折々に変化する豊かな自然に囲まれ、海と共に暮らす人たちが多い地域です。そんな環境の中で過ごすうちに、食事、睡眠、トレーニングといった日々の生活の一つひとつが、自然と“健康”につながっていることに気づきました。
サーフィンのために体を整えるのはもちろんですが、それ以上に、「自分らしく、心から笑って生きるため」に必要なことだったんです。

このコラムでは、全3回にわたり、僕がどう自然や心と向き合いながら健康的なライフスタイルを築いているのかをお伝えしていきます。
第2回では「心と技(メンタルとスキル)」のバランスの保ち方を、そして第3回では「体」への向き合い方を中心にお話しします。

自然と共に、“今”を生きる。
それが、僕の原点であり、生き方そのものです。

執筆者プロフィール
金尾 玲生 Reo Kanao
プロサーファー
株式会社JAZROCK 代表取締役

茅ヶ崎市出身
THE SURFSKATERS元チャンピオン
湘南の自然とともに育ち、プロサーファーとして数々の大会に出場
現在は自身のアパレルブランド「SOLID」なども展開し、世界のBIGWAVEへチャージしている

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