私は20年間、新堀ギター音楽院で音楽指導に携わる中で、音楽が人と人をつなげ、人生を豊かにする大きな力を持っていることに気づき、その素晴らしさに魅了されてきました。
そして医療の分野でも必ず音楽は活用できると確信し現場での研究を進める為、2020年7月に一般社団法人 日本音楽医療福祉協会を立ち上げました。
現在、平塚市で在宅支援診療所を開業されている認知症専門医 内門大丈先生と共に活動しています。
介護施設や診療所で、歌唱を中心にリズムワークを加えたレクチャーを行い、その効果を検証しています。
歩行もままならないご高齢の方が「365歩のマーチ」の演奏が始まると両足を軽やかに動かして足踏みをしたり、ほとんど表情がなかった方が「瀬戸の花嫁」の曲を歌いながら感極まって涙を流す姿をみて、この活動を広めていく意義を実感しています。
今年から地域包括支援センターと協力しながら「チーム オレンジ」に加わり、音楽をテーマにした認知症カフェ「オレンジカフェ」を開催しています。
日本は5年後に5人に1人が認知症になる超高齢社会に入る中、音楽でつながる活動を湘南地区を中心に展開し新しいスタイルのまちづくりに貢献していきます。明るい地域社会を目指して。