“You & Me College(ユメカレ)湘南”とは?
地域で超高齢社会への対応力を上げようという取り組み(チームReturn&Repay)の一環で当院内開催の勉強会です。
2014年に私のライフワークとして立ち上げ、コロナ禍でも規模を縮小して運営を継続しています。
2020年からは私が監事を務めます高齢者医療に特化した病院、医療法人湘南みらいの職員向けにプログラムを企画しています。
2023年度のテーマは「想像力を高める」。
昨年度は院内の部署課題を共有したり、仲間の悩みや課題を自分ごととして捉えて自発的に行動できる土壌をつくろうと様々なことに想像を膨らませるトレーニングをしていました。
そして2023年度はコロナ禍で変わってしまったユーザー心理や要介護の高齢者を抱えたご家族や連携施設さん、そして患者さんご本人の心情や行動を理解して、自分は何ができるか?を想像するパートに入りました。
病院では様々なシーンでユーザーさんの心情がうかがえる場面があります。
・待合で
・診察時
・入院時、入院中
・退院時
・IC
・会計時
など、本当にたくさんの場面で変わりゆくユーザーさんの心情を多職種で話し合い、情報を開示し合いました。
多くの不安や、困惑、安堵や感謝など本当に様々な感情が渦巻くのが病院です。
ひとりひとりの心情に寄り添うのは大変なことなのですが、小さな表情や態度の変化で察知できそうなことはたくさんあると思います。
大切にしているのは
傍観者でいないこと。「大変だ」や「かわいそう」などという憐れみレベルで想像するのではなく、Me tooレベルで共感し、自発的な行動を促すレベルまで考え抜くことです。
このテーマで講座を進めて2年目ですが、想像力を欠くと
・知るべきことを知ろうとしない
・知らないが故の不安が起こる
・不安は疑惑や恐怖を生み、ますます自分本位になる
・自分本位は患者さんをはじめとする多くのユーザー(利用者)に影響を与える
現場はまさに知識だけでなく知恵で回るのだと実感します。