ワインの基礎知識~白ワイン
2017年10月10日
執筆者: 入交 功

みなさま、こんにちは!入交(いりまじり)です。
コラムも今月で4回目。少しは楽しんでいただけていますか?

今回はワインの基礎知識~白ワインについてです。
白ワイン、日本人はお好きな方がとても多いようにお見受けしますが、みなさまは如何でしょう?
爽やかで口当たりが良く、果実感を感じるものが多いこと、また同じ醸造酒ということで日本酒に馴染みのある私たち日本人には受け入れ易いこともあるかと思います。
お刺身やお鮨、天ぷらなど人気の和食にも合う、そんな白ワインについて、お話します。

ワインを飲み始めた頃、赤ワインと白ワインの違いを考えたことはありませんか。
まず、見た目で分かる違いといえば、ワインの色。ワインの色の違いは目で見て感じるので、分かりやすい違いかと思います。このワインの色の違いは、今までお話した「使用されているブドウの違い」、そしてもう一つ、「ワインの造り方が違う」ことによります。
ワインを造る時に使用されるブドウには、皮が黒っぽい「黒ブドウ」と、皮が緑っぽい「白ブドウ」があること、代表的な銘柄のご紹介を以前しましたので想い出してくださいね。
赤ワインは黒ブドウを使用して、皮と種と一緒に果汁を絞り、一緒に漬けこむことで、皮の色素成分が果汁に染み出して魅力的な赤色になります。
一方、白ワインはブドウの皮や種を取り除き、しぼった果汁だけで造ります。皮と種を抜いた状態で、発酵が行われるため、液体に皮の色が移らないのです。
こうして造られたワインは赤白それぞれに特徴が現れ、私たちのもとにやってきます。
白ワインは、ワインの渋み成分であるタンニンが微量なので、赤ワインよりも口あたりがなめらかです。
また白ワインは飲みごろの温度も低めのもの(冷やして飲むもの)が殆どです。アルコール度数も低いものが多く、味はフルーツに例えると桃や林檎に似た味わいのワインが多く見うけられます。
白ワインで長期熟成するタイプのものは、赤ワインに比べると非常に少ないのも特徴です。長期熟成に必要なタンニンやポリフェノールが熟成には必要となるため、長期熟成のタイプのワインはほとんどが赤ワインなのです。その分、早い段階から楽しむことができるワインが多いことも白ワインの魅力ですね。

それでは、白ワインで使用するブドウの代表的なものがどんな味わいのものかご紹介しましょう。

【シャルドネ】.
シャルドネはブルゴーニュをはじめ、世界中で栽培されていて、「白ぶどうの女王」とまで呼ばれています。
シャルドネの最大の魅力は、クセが少ない、素直なところです。
「クセが少ない」と聞くと「特徴のないワインなのでは?」と思うかもしれませんが、シャルドネはクセが少ないからこそ、ぶどうが育ったテロワール(土壌)の個性や気候を素直にワインに映します。
冷涼な地域では、柑橘系の果実味が引き出され、きれいな酸味が際だち、逆に温暖な地域で育つと、桃など甘めの果実味が引き出され酸味がまるく穏やかになります。まさに変幻自在の品種であると同時に、造り手の想いを反映するからこそ愛される品種なのだと思います。
シャルドネを使った代表的なワインにはフランス・ブルゴーニュ地方の最北に位置するシャブリ地区でつくられた「シャブリ」があります。緯度がが高く冷涼な地域ですので、きりっとしたきれいな酸味とこの地域が大昔海だったことから土壌から得るミネラル感が特徴です。

【ソーヴィニヨン・ブラン】.
ソーヴィニヨン・ブランは、ボルドーを筆頭に世界中で栽培されています。ソーヴィニヨン・ブランのワインは全体的に軽やかで、青々とした風味がこの品種の特徴と言われています。
冷涼な気候で育った少し未熟なソーヴィニヨン・ブランはハーブやレモン、青りんごなどのすっきりした香りが特徴ですが、逆に完熟したソーヴィニヨン・ブランは、グレープフルーツ、パッションフルーツなどの
フルーティーで爽やかな香りが感じられます。
フランスのロアール地方・サンセールのワインは非常にこの特徴が良く出ているかと思います。冷涼な地域で育ったブドウが造り出す甘酸っぱさを感じるサンセールは夏の暑い日にぴったりのワインです。
ハーブやスパイス感もあるため、幅広くお料理に合わせられることも、魅力です。
ボルドーでは赤ワインで人気の「シャトームートン・ロスチャイルド」を擁するバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が手掛けるムートン・カデ・ソービニオンブランなどが、このブドウの魅力を感じていただけることと思います。お刺身や前菜にぴったりのワインです。

【リースリング】.
リースリングはドイツを代表する品種で、フランスはアルザス、オーストラリア等でも栽培されています。
冷涼な気候で育ち、シャープな酸味とミネラル感ある味わい、果実感のバランスが良いことが特徴的です。
リースリングの香りは、リンゴやアプリコットの果実味があり、熟成すると白い花やハチミツの香りが現れます。日本酒の大吟醸思わせるような芳醇な香り、サラリとした口あたりも魅力です。
また、「白ぶどうの女王」シャルドネの対抗種とも呼ばれ、世界でも最上の白ぶどうに入り、甘口から辛口まで幅広く造られています。
ドイツでは甘口、フランス・アルザスでは辛口のものが多く産出されています。
「ピースポーター ミヒェルスベルク リースリング」「シュタインベルガー・リースリング カビネット」この
2つはドイツが誇る代表的な銘柄です。ピースポーターはフルーツ感とミネラル感、やさしい甘さ、飲みやすく初めての方でも好んでいただけるかと思います、また、シュタインベルガーはビスマルクが愛したワインとしてドイツで最も有名なワインと言えます。
「ヒューゲル・アルザス・リースリング」はアルザスで最も有名なリースリングのひとつです。
美しいボトルの外観、マスカットを思わせる芳醇な香り、フルーティーでコクのあるバランスの取れた味わいに魅了されます。
ワイン単体で幅広く味わえるリースリングは日本人にとても合うワインのひとつだと私は考えています。

白ワイン、いかがでしたか?
書いていると、今日は白ワインを飲みたいなぁという気分が盛り上がってきました!
今回は単一品種のものでお話させていただきましたが、これからブレンドしたものにつきましても機会をつくってお話したいと思います。
みなさまがお気に入りの一本に近づくように願いをこめて・・・今日も良い1日に乾杯!

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