みなさま、初めまして。
入交 功(いりまじり いさお)と申します。
横浜で飲食店を経営しており、縁あってこのコラムに寄稿させていただくこととなりました。
友人である内門医師を通じ、湘南健康大学さまが推進していらっしゃる「老」に関する取り組みに共感し、少しでも私に出来ることをお手伝いできたらと、2016年より活動の協力をさせていただいております。
と言っても、ご協力できることは僅かで、店舗に啓蒙活動の資料を掲示する、募金活動を推進することくらいしかありません。今回、このコラムを通じ、少しでもみなさまのお役に立てる、楽しんでいただけることができるのであればと、お引き受けした次第です。
さて…お引き受けしたものの、医療の専門的な知識もない私が自身の経験を生かしてお伝えできることは何か…とても悩みました。
やはり、無理は大敵!長続きしません(笑)自分のフィールドで、かつ、身体と心の健康に良いことをお伝えしようと思い至りました。
「健康でおいしく、ご家庭でワインを飲むために。。。」このテーマに基づき、みなさまと12回にわたり、ワインのある、楽しく美味しい食卓について考えてゆきたいと思います。
1回目の今日はワインと身体と心の健康について、です。
近年、日本製造のワインブームもあり、ワインの消費はずいぶんされているように感じますが、実はまだまだ後進。日本人一人当たりの年間消費量は3リットル弱。世界全体では上位国の足元にも及ばず、ワイン大国フランスの15%ほど。そのフランスでも5位というのですから驚きです。
1位はなんと、バチカン!なんと54リットル超。宗教的儀式なども多いためともいえますが、あの面積と人口から察するに大変に摂取をされていると考えられます。そういえばローマ法王もとてもつやつやとした健康的な肌をしていらっしゃいますね。
ではワインは健康に良いのか?赤ワインのポリフェノールなど様々な効果が報告されていますが、このワイン消費の例からも見て取れることがあります。
消費2位のアンドラ公国はなんと男女共に世界NO1の寿命。フランス・スペイン・オーストラリア・スイスなど長寿の上位国とワイン消費上位国が結構重なっているのです。もちろんワインだけが裏付けではありませんし、「飲んでるから元気」は「元気だからこそ飲める!」ということでもあると思います。そこには単に身体に良いから摂取するということだけでなく、「楽しい」「美味しい」「癒される」「疲れが取れる」などなど、心を開放し、ストレスを軽減し、明日への活力を見出す効果も大きいのではないでしょうか。
ワインが与えてくれる大地の恩恵を身体に受け、また元気に頑張ろうという幸せのサイクルが健康に良い影響を与えてると私は考えます。
私が飲食店に従事し喜びを感じるのも、みなさまにひとときでも、そんな幸せを感じていただきたいと願っているからにほかありません。次回からはご家庭でワインを選ぶこつなどを含め、その魅力をもっと深く掘り下げてみたいと思います。
あ、今日のお話は消費量が少ないからと、健康を害するほど飲みましょうというお話ではありません。
気を付けておいしく召し上がってくださいね、よい一日に乾杯!