今回は、レディオ湘南『ざいつきげんの音楽鍋』収録後の、ラジオパーソナリティー在津紀元さんと湘南健康大学代表の内門大丈医師との対談を記事にいたしました。
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内門 (聞き手)
今日は「元気」について、医者とDJという少し変わった組み合わせでお話しできたらと思っています。まず率直に聞いていいですか。在津さん、ご自身ではお元気だと思われますか?
在津
ええ、ありがたいことに。もっとも「元気でいよう」と思ったことはあまりなくてね。好きな音楽を聴いて、話して、笑っているだけなんです。
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内門
医療の現場では、どうしても「元気=数値」になりがちです。血圧や検査データ。でも実際には、元気ってもっと感覚的なものですよね。
ざいつ そうですね。音楽で言えば、メトロノーム通りじゃなくていい。少し走ったり、ためたりする。その揺れが、その人の“味”なんです。
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内門
認知症の診療をしていると、記憶があいまいでも、音楽を聴くと表情が一気に変わる方がいます。名前や日付は分からなくても、歌は口ずさめる。
ざいつ ありますね。音楽は、記憶じゃなくて身体に染み込むものですから。頭で思い出す前に、体が反応する。だから年をとっても、ちゃんと残るんです。
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内門
それは医師としても、とても大事な視点です。「忘れる=失われる」ではないということですね。
ざいつ ええ。忘れてもいい。でも、感じる力は残る。むしろ、年を重ねると感受性が柔らかくなる人もいますよ。
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内門
若さを保とうと無理をする方も多いですが、在津さんはどう考えますか。
ざいつ
若さは取り戻すものじゃない。更新するものでもない。 “今の年齢の音”を鳴らせばいいんです。音楽も人生も。
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内門
それはとても湘南的な考え方ですね。波も、毎日同じ形じゃない。
ざいつ そうそう。穏やかな日もあれば、荒れる日もある。でも、どれも海なんです。
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内門
最後に、「湘南元気レシピ」として、読者の方へ一言いただけますか。
ざいつ ええ。 「がんばらなくていい。 比べなくていい。 自分の好きな音楽を、今日も一曲。」 それで十分だと思いますよ。
